| 2006.06.08-06.16
 
  ストックホルム生まれの巨匠、リック・グンナール・アスプルンド(1885-1940)の代表作「森の墓地」と「ストックホルム市立図書館」。 
 
  ストックホルムの郵便ポスト。 イエローとブルーのスウェーデンカラーが赤いポストに慣れた私にはとても目にやさしく感じる。この街は本当に美しい。景色、街並みはもちろん日常のなかのごく些細なものにまで、「デザインする」というセンスが込められている。
 
 
  ストックホルム郊外を歩いていて、ある現地の人に出会った。 奥様は以前、大阪で働いていたこともあるそうで住宅の視察に来ているという我々に快くご自宅を見せてくれた。
 旅はこんな出会いがあってこそ愉しい。
 |  目にとまった人々の風景。 ハンディのあるお母さんが、小さな子供を連れて出かけている。
 車イスでも誰かの手を借りることなく我が子と散歩や買い物ができる。
 そんな街づくりができている。
 
 
  もう一つはスーツ姿のお父さんと子供。 ある日の夕方、場所はデパートの前だった。
 おそらくお母さんは買い物中だろう。
 平日の夕方に、こんな夫婦間の協力もこの国らしい。
 
 住まいづくりにおいては、そこに住む人と密にコミュニケーションをとり、その人の生い立ちや考え方まで知った上でないと、本当に喜ばれる提案はできないと常日頃思っている。今回の旅も、「北欧住宅」を理解するために、まずはそこに暮らす人々とふれあい、観察し、理解することを第一の目的としてきた。収穫は期待以上の旅だった。
 
 
 
 
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